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海外のカード事情

中国でのクレジットカード利用は銀聯カードがおすすめ

中国は経済成長によりGDP(国内総生産)が世界で2位を獲得し、世界経済で大きな影響力を持っています。日本とは経済的な結びつきは勿論、人々の交流や文化的な交流も非常に盛んに行われています。中国に出張や旅行行かれる方に中国のクレジットカード事情をお伝えします。

中国ではクレジットカードが使えるところが少ない


日本人の多くが訪れる中国ですが、中国では日本同様にクレジットカードが利用できるのか大変気になります。

クレジットカードの加盟店については2008年の北京オリンピック開催後より増加傾向にあります。

また最近では決済アプリの「支付宝(Alipay/アリペイ)」と「微信支付(WeChatPay/ウィーチャットペイ)」が大いに普及しており、スマートフォンがあれば生活ができると言われているくらいです。


しかし、ローカルのスーパーマーケット、小規模な店舗、飲食店などではクレジットカードが使えないことが殆どです。

更に、駅で鉄道の切符を購入する、当日航空券を購入する場合もクレジットカードは使える場合もありますが、現金も念のために持っていた方が良い状態ではあります。

ただし、北京や上海などの主要都市では、ショッピングセンターや百貨店、ホテル、外資系のショップなど主要な店舗ではVISAもしくはMasterCard、日本人が多く利用する店舗ではJCBも利用可能になっており、状況としては少しずつではありますが加盟店は増加しています。

中国も大きいので主要都市でクレジットカードを利用できても地方ではいまだに使えない場合があったり、バスに乗る場合は現金払いが今だに主流になっています。
もし万が一の際に現金は持ち歩いていた方が良いでしょう。

中国でクレジットカードを使うなら銀聯カード一択


中国でクレジットカードを利用する際は、カードブランドが最も重要になります。

中国ではVISAやMasterCardは主張都市を中心に通用率が高まっていますが、中国では「銀聯」という独自のカードブランドが最も普及している状況です。


銀聯は中国の銀行カード(日本で言うキャッシュカード)の普及を目的として発行されているカードです。

銀聯カードの多くはクレジットカードとしてではなく、キャッシュカードに標準で搭載されているもので、銀聯の加盟店で「デビットカード」として利用することができます。

そのため、中国人の多くが銀聯カードをデビットカードとして利用しています。

銀聯カードの加盟店については、VISAやMasterCard以上に多い状況で、主要都市のショッピングセンターは勿論、スーパーマーケットや小規模な店舗、飲食店などネットワークが拡大され2,300万以上の企業・団体が加盟するまでに至っています。


中国に出張や旅行に行かれる頻度が高い方は、日本国内でも発行しているカード会社がありますので、一枚持っておいてもよいでしょう。

日本で発行可能な銀聯カードは「中国で利用する際におすすめできる銀聯カード」にて紹介しておりますので合わせてご覧頂ければ幸いです。

中国でクレジットカードが普及しない理由


中国でクレジットカードが普及しない理由の一つとしては、信用を担保することが困難であるということです。

日本は終身雇用制により新卒で入社し定年まで働くワークスタイルが定着しています。

そのため、安定収入が確保され信用を担保しやすいと言えますが、中国は経済開放政策後、都市部では産業が発展し豊かになる一方で経済政策に取り残される人も出てきました。

結果として格差が大幅に生じており、クレジットカードを持つことが出来るのは富裕層だけということになります。

冒頭でも記載したとおり、経済成長する中で富裕層が爆発的に増加していることを考えると、中国でも当たり前のようにクレジットカードが使える時代は来るかもしれません。

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