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海外のカード事情

海外でのクレジットカード決済は現地通貨もしくは日本円のどちらが良い?

海外でクレジットカードを使う際に、「どの通貨で決済が行われるのか」気になる方は多いと思います。実は、海外でクレジットカードを利用する際は「現地通貨」と「日本円」のどちらかを選択して決済することが可能です。今回は、決済通貨毎にメリットとデメリットを確認していきます。

現地通貨の他に日本円が選択可能

ショップなどの加盟店で決済時に決済通貨が選択できますが、磁気ストライプによる決済時は、店員から希望する通貨はどちらにするか尋ねられます。

ICチップによるIC決済を行う場合、決済端末の液晶画面に「現地通貨で決済を行うか、日本円で決済を行うか」という選択肢が表示されます。

決済を行う前に、希望する通貨を選択し暗証番号を入力後、決済処理が完了します。

しかし現在ではIC化が進んでおり、時期ストライプがついているクレジットカードも少なくはなりました。磁気ストライプはICチップより偽造のリスクが格段に高くなってしまうので、もし利用する場合はスキミングの危険性を十分注意した上で利用しましょう。


日本円で決済する場合

日本円で決済する場合、クレジットカード加盟店が契約している決済会社がその日の為替レートを日本円に換算した金額で支払います。


現地通貨の場合

一方、現地通貨の場合、店頭で提示された金額で決済処理を行い、後日ご自身が所有しているクレジットカード会社にて、決済情報が届いた時点の為替レートから日本円に換算して請求を行います。

日本円で決済する場合のメリットとデメリット


日本円で支払う場合、予め日本円で金額が提示されるため、自分がどれ位の買い物を行ったのか把握しやすいメリットがあります。

また、日本円でその場で決済が完了しますので、決済した後に円安になった場合は得をし、逆に円高になった場合は損をしてしまいます。

しかし、現地の加盟店が提示した金額は、為替レートに手数料を上乗せした金額を提示しており、結果として手数料を支払う必要性が生じてきます。

現地通貨で決済する場合のメリットとデメリット


現地通貨で決済する場合、日本円でその場で決済を行う場合に比べ圧倒的に手数料が安いのが大きなメリットです。

ただし、現地通貨で決済となりますので、所有しているクレジットカード会社に決済情報が届いた時点での為替レートが決済時から円安に動いた場合は損をしてしまい、逆に円高に動いた場合は得をします。

現地通貨は決済時の手数料は圧倒的に安くなりますが、海外利用分はクレジットカード会社に決済情報が届くまで2週間程度時間を要してしまうため、その間の為替レートの変動に左右されてしまいます。


筆者は2015年の春に欧州へ旅行に行ったのですが、当時、対ユーロは130〜133円前後で、ギリシャのデフォルト懸念を理由に円高傾向にありました。

当然ながら、クレジットカードで決済する際は直近の為替レートを思い浮かべ、ギリシャ情勢を考えるとほぼ横ばいに推移するであろうと考えていたわけですが、ギリシャの不安心理が後退したため、クレジットカード会社の明細に記載された頃には3円程円安に推移していました。


現地通貨か日本円のどちらが良いかと言われると、

決済時の世界的な経済情勢に左右される事が多く、運次第としかお伝えできないですが、2円から3円程度の為替の遷移であれば、手数料が圧倒的に安い現地通貨を選択しておいてよいでしょう。

ただ、世界情勢が不安定な状態になりますと為替が急に大きく遷移する場合も考えられますので、海外に出かける際には「世界で何が起きているのか」、「使う予定の為替レートはどう動いているのか」を予め確認して出かけることをおすすめします。

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