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海外のカード事情

欧州のカード決済事情

欧州ではクレジットカードやデビットカードによるカード決済を行っている方を多く見かけますが、一見「毎回クレジットカード払いで支出管理はどうしているのか」など日本の価値観で考えると疑問に思われる方は多いと思います。今回は、欧州の方は実際にどの様なお金の使い方をしているのか、日本とはどういった点で異なるのかご紹介します。

カード決済が当たり前

欧州では店舗のレジには必ずカード決済端末が導入されています。

大規模なショッピングセンターや百貨店などは勿論、個人が経営しているような小規模な店舗でもカード決済が利用可能で、実店舗で商売をするとなればカード決済機の導入は欠かせない事となっており、カード決済の通用率が大変高い状況です。

一方、日本の場合は大手小売店やショッピングモールなど、多くの人が訪れる店舗ではカード決済の導入は当たり前ですが、飲食店や個人経営している店舗など小規模店舗については、個々近年カード決済を導入する店舗は確実に増えてはいるものの、まだ普及の余地が残されていると言えるでしょう。

また、欧州では支払い時は金額の大小問わずカード決済が主流になっており、日本の感覚で例えると、Suicaでペットボトル飲料を購入する時の様に「電子マネー感覚」で使われています。

逆に、日本のように現金払いする方は殆ど見かけません。

クレジットカードよりデビットカードの利用率が高い

欧州ではカード決済が主流になっている要員の一つとしては、欧州の各銀行よりデビットカード機能を銀行カードに搭載していることが挙げられます。

デビットカード

デビットカードは、決済を行う際に銀行口座から即時に引き落とされるカードのことです。

現金を引き出す用途としては勿論、買い物で決済として直接使えることで、現金を引き出す手間が省けることに加えクレジットカードを発行する際に発生する、審査なしに誰でも気軽に利用できる点からカード決済が支持されています。

日本では「J-Debit」

日本でも「J-Debit」という名称でサービス展開されていますが、認知が低いことに加え普及に至っていない状況です。

欧州で発行されるデビットカードの多くは、クレジットカードブランドとして使われている「VISA」もしくは「MasterCard」ブランドを採用しています。

日本でもスルガ銀行やジャパンネット銀行などが「VISA」ブランドを採用したデビットカードを発行しています。

「VISA」や「MasterCard」はクレジットカードに採用される国際ブランドと誤解している日本人の方は多いですが、必ずしもクレジットカードだけにつくものではありません。

欧州ではクレジットカードはあまり使われない?

欧州ではデビットカードが多く普及している状況により、国により多少の差はありますが、クレジットカードはあまり使われない状況にあります。

デビットカードで直接決済ができるのであれば発行の必要性が低いことに加え、収入の安定性など信用を担保する必要があることから、中流階級が多い日本に比べ、欧州では様々な民族が暮らしており、職業も様々で所得格差もある中、クレジットカードの審査は大変厳しいものであります。

現金は必要な時にATMで引き出して使う

欧州に行くと各都市の街中には至る所にATMが設置されています。

多くの人の財布の中に入っている現金は20ユーロ前後(2400円前後)です。

日本人のように現金が大量に財布に入っているということはなく、足りなくなったら必要な時に街中のATMを使って引き出すというお財布感覚で使っています。

欧州のATMは日本のように任意の金額を入力して引き出す方式ではなく、10ユーロ単位で24時間いつでも引き出せます。

逆に、いつでも引き出せる反面、手数料が発生するのではないかと心配になりますが、基本的に24時間ATM手数料は無料で、日本とは異なり時間外手数料というのは発生しないのです。

欧州ではスリ被害が大変多く、現金を大量に持ち歩くのは大きなリスクがあります。

また、デビットカードによる決済で現金を必要とされる場面が少ないことから、大量の現金を持ち歩く必要がありません。

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