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海外のカード事情

欧州で見かける「VISA Erectron」とは何か?

欧州はクレジットカードやデビットカードの利用による決済が主流です。VISAやMasterCard、JCBなど多くの国際ブランドが存在しますが、欧州に行くと、加盟店の店頭に日本では見かけない国際ブランドのロゴを目にすることがあります。今回は「VISA Erectron」についてご紹介します。

世界中のVISA加盟店で利用できるデビットカード

VISA Erectron(ビザエレクトロン)は、国際ブランドである「VISA」が発行しているデビットカードです。

デビットカードであるため、クレジットカードのように後払い方式ではなく、銀行口座から即時引き落とされるカードです。そのため、銀行口座に残高がなければカードで決済を行うことができません。

世界中5,800万箇所以上のVISA加盟店でのお買い物に利用できる他、世界中のPLUSネットワーク対応ATMで現金の引き出しが出来ます。ただし、こちらはあくまでもデビットカードという位置づけのため、公共料金など月々の引落しには利用できません。

欧州地域で使用されるユーロ建てデビットカード

VISA Erectronは主にユーロ通貨を使用しているEU加盟国の銀行から発行されます。
そのため、日本国内でVISA Erectronを発行している銀行は無く、国内でカードを見かけることはほぼありません。

ただ、日本国内でもVISA加盟店であれば決済として利用することが出来ます。

ネットで調べてみると通販サイトなどは利用できるところがいくつかありました。
しかしポピュラーなカードではないため利用できるかを必ず確認してから買い物をするようにしましょう。
また欧州の銀行から発行されているため、VISA Erectronで決済した後は決済通貨問わずユーロ建てで引落しされます。

VISA ErectronとVISAデビットの違い

VISA ErectronとVISAデビットは両カードともデビットカードとしての機能を有していますが、両者には微妙な違いが存在します。

まず、VISA Erectronは決済金額に対して、口座残高が不足していた場合はその金額を超えて決済することが出来ません。

一方、VISAデビットの場合、決済金額に対して、口座残高が不足していた場合は、一時的に不足金額を予め設定した上限まで借りることで決済が行えます。

そのため、VISA Erectronはリアルタイムに口座残高の確認を行う必要がありますので、機内販売や列車販売、一部のオンラインストアなど通信回線が使えない決済端末での利用に対して制限が設けられています。

また、信用に基づいて発行されるクレジットカードに対して、学生など収入に限りがある若者が利用する決済手段として残高の範囲内で利用可能なデビットカードである「VISA Erectron」が利用されています。


欧州に行くと、金額の大小問わずカード決済を行う方が多いですが、銀行口座を開設すると、日本とは異なりキャッシュカードに「VISA」もしくは「MasterCard」の決済ネットワークで利用可能なデビットカード機能を有していることが殆どで、カード決済を普及させている理由の一つとなっています。

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