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サイバーエージェントが独自の仮想通貨を発行!

サイバーエージェントは、独自の仮想通貨を発行することを明らかにしています。
同社では、仮想通貨の交換事業への参入を計画していましたが、交換事業への参入は断念し、自ら通貨を発行する方針へ転換します。

ゲーム事業などでサービスを横断できる通貨を計画

今回、サイバーエージェントが計画している独自の仮想通貨は、関連会社のサイバーエージェントビットコインが中心となって仕様を策定します。

主に想定している用途としては、ゲーム事業者向けにサービスを横断して利用できる通貨を考えているとのことです。

これまでもゲーム内での課金が可能なコインはありましたが、異なるサービスをまたいで使える通貨は殆どないのが現状でした。

他のゲームサービスをまたいで使えることで、特定のゲームで獲得した通貨を手元に、他のゲームにおいてもアイテム購入などに活用できるユーザーメリットが生まれます。

また、ゲーム事業者にとっても、ユーザーの囲い込みの観点からはデメリットとなりますが、ゲーム間をまたいで使える通貨が生まれることで、ゲーム事業の活性化につながる可能性も考えられると言えます。

独自通貨を発行する背景は交換事業参入の障壁が高くなっていること

今回、サイバーエージェントが仮想通貨の交換事業参入を断念し、独自の仮想通貨を発行するに至った背景としては、交換事業参入の障壁が高くなっていることにあります。

2018年1月末に仮想通貨交換業のコインチェックより、仮想通貨NEMが不正流出した問題で、交換事業参入に厳しい視線が向けられています。

顧客の資産と別管理する必要性があるなど金融庁が定める一定の要件を満たす必要があるなど、既存の金融システムのノウハウが必要になってくるなど、今後の高利益率の維持は難しくなることも予想され、単純な利益追求だけを狙った参入が難しくなっているのが現状です。

独自に通貨を発行することで新たな収益モデルを構築か?

仮想通貨交換業は、予め仕入れた通貨を顧客に手数料を上乗せして販売することで利益率が高い事業ではあるものの、金融庁が監視を強めることでサービス健全化に向けたコストが大きくなることや、仮想通貨が普及することで高い利益率の維持は難しくなることも予想されます。

今回、独自に通貨を発行することで、ゲーム事業者向けに販売もしくはライセンス提供などで収益を得ていくものと考えられます。

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