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Appleが個人間送金参入へ!iMessageに送金機能実装

米Appleは米国時間2017年6月5日に開催した世界開発者会議(WWDC)にて、スマートスピーカーである「HomePod」などの新製品を発表したことに加え、時期ソフトウェア・アップデートであるiOS11など新サービスの発表を行いました。

その中で、iOSで標準実装されているショートメッセージ(SMS)のiMessageにてキャッシュレスで可能な個人間送金機能を実装することを明らかにしています。
画像出典:https://www.apple.com/ios/ios-11-preview/

iOSのiMessageに送金機能を実装

Appleでは、非接触IC決済であるApple Payを提供していますが、次期バージョンであるiOS11にてApple Payの機能を拡張した上で、iMessage機能に送金機能を実装します。

iMessageでメッセージのやりとりを楽しみながら送金できるようになり、飲食店での割り勘などで個人宛に送金する場面において、現金を用意する必要がなく気軽に送金できます。

送金する場合、予めApplePayに登録しておいたクレジットカードやデビットカードなどから送金額が引き落とされます。
逆に、受け取る場合、Apple Payに登録した銀行口座などに入金される仕組みです。

送金時はセキュリティ認証として、iOSの指紋認証システムであるTouch IDを使って本人確認を行うことで安全性を確保します。
送金時に発生する手数料については、発表時点では明らかにされておらず、今後正式な発表があるものと思われます。

個人間送金はPayPal傘下のVenmoが先行

venmo
出典:https://venmo.com/about/product/

キャッシュレスで可能な個人間送金は、米国では既にPayPal傘下のVenmoが先行してサービスを展開しています。
米国では、20~30歳台のミレニアル世代により多く活用されている状況で、送金規模も年々拡大傾向にあります。

米メディアであるrecodeの報道によれば、個人間送金の規模は2015年第3四半期は21億ドルだったものが、2017年第1四半期には68億ドル規模まで拡大しています。

Appleが個人間送金に参入することで、この規模はさらに拡大することが予想される他、サービス同士の競争が激化することも予想されます。

キャッシュレスでの個人間送金は裾野が広い

キャッシュレスで可能な個人間送金は、飲食店での割り勘や立て替えてもらった時など利用場面は多いですが、今までは現金を直接手渡ししたりするなど方法が限定されていたことや現金を用意する必要があることから手間が発生しただけに、隙間産業としてサービスの裾野は広いと言えます。

日本国内でも個人間送金サービスに参入するFintechベンチャーが増えており、当サイトでも2017年3月22日の記事で記載した「AnyPay」の他、2017年3月25日に記載した「Kyash(キャッシュ)」が個人間送金サービスを開始しています。

今後は、現金を直接手渡しではなく、メッセージの送受信のついでに送金するスタイルが定着するかもしれません。

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