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モバイル決済サービスのSquareがJCBカードでの決済に対応!

米国発のスマートフォンやタブレット端末を使ったモバイル決済サービス「Square」がJCBカードを使った決済に対応することを明らかにしました。

SquareとJCBの両社との間で、加盟店審査などに係る条件などで折り合いがつかず、しばらくJCBカードだけが利用できない状況が続いていましたが、ようやく全てのクレジットカードを使って決済が可能になります。
画像出典:https://squareup.com/jp

モバイル決済サービスの火付け役として注目されるSquare

Squareは、冒頭でも述べましたがスマートフォンやタブレット端末を使ったモバイル決済サービスで、2009年に米国で設立された翌年にサービスがスタートしました。

従来のクレジットカード決済は、加盟店がクレジットカード会社の審査を通過し専用の決済端末をPOSレジと接続して導入する形が一般的で、クレジットカード会社の審査以外にも、端末の設置に係る初期費用や月々の維持費などが発生することから、個人事業者や中小事業者との間でクレジットカード決済が広がらないことが指摘されていました。

クレジットカード決済に関するこれらの常識を覆したのが、Squareで、既存のスマートデバイスを活用するため、初期費用や維持費などが抑えられる他、クレジットカード決済の加入はSquare自身となり、その加入権を貸与する形を採用することで中小事業者や個人事業者にといってカード決済導入の敷居が下がることからカード決済普及にも期待されます。

JCBカードの他、Dinars ClubやDiscoverも利用可能に

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出典:https://squareup.com/jp/reader

モバイル決済サービスの火付け役として期待されているSquareですが、日本に上陸したのは2013年5月で、三井住友カードとの提携によって加盟店の開拓を進めてきました。

2017年4月時点における利用可能な国際ブランドは、VISA、MasterCard、AmericanExpressが利用可能ですが、今回、JCBが新たに対応することで、JCBカードの他、JCBネットワークを利用しているDinars Club、Discoverが利用可能になります。

AmericanExpressは、日本国内ではJCBネットワークを利用していますが、Squareでは米国との直接契約したネットワークを活用していることから決済が可能となっていました。

国内では競合サービスも増える、決済手数料が焦点に

モバイル決済サービスとして注目を集めているSquareですが、既に国内では「楽天ペイ」や「コイニー」などが同様のモバイル決済サービスを国内で展開しています。
今回、SquareがJCBカードへの決済に対応したことにより、競合他社との優位性は失われる形となりました。

楽天ペイやコイニーは、既にJCBカードへの決済に対応していましたが、当初は加盟店が支払う手数料を一律3.24%に設定されていましたが、その後、JCBやDinarsClub、Discoverに限って決済手数料が0.5%値上げされた形となりました。

JCBのみの手数料値上げの理由は明らかにはされていませんが、日経Fintechの記事によるとJCBは地銀とフランチャイズ契約を結び加盟店の開拓などを進めていることから、そのビジネスモデルを維持する目的も考えられるとしています。

今回、SquareがJCBに対応を表明しましたが、決済手数料が未定となっており、この決済手数料の設定次第でモバイル決済サービスの競合が加速するとともに、フィンテック台頭によって地銀へのJCBのフランチャイズによるビジネスモデルも失われることも考えられそうです。

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