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社内通貨にもフィンテックの波!外部ポイントとの連携など使い勝手も向上

企業が職場などの社員食堂や購買など社内で流通させる独自の通貨「社内通貨」にもフィンテックの波が訪れています。

企業によっては、社員の福利厚生として社員食堂や購買など社内でもお金の取引を行う機会がありますが、社内施設内におけるサービスの利用の支払いを現金ではなくスマホ決済で支払えることに加え、社員への奨励制度として通貨を付与したり、外部ポイントと交換可能にするなど使い勝手も広がってきているようです。

オンデーズは社員への奨励制度に社内通貨を導入

メガネチェーンを展開しているオンデーズは、社員への奨励制度として社内通貨を導入しています。例えば、働いている店舗で目標売上に達成した時や、業務改善やアイデアを出す「提案活動」を行った場合、その奨励金として「社内通貨」を付与します。

オンデーズでの社内通貨では、家電製品や旅行などの景品に交換できるとしています。また、社員同士でのお金のやり取りも可能で、仕事を手伝ったお礼の他、立て替えてもらった場合なども現金が不要で社内通貨で簡単に返すことができるとしています。

カブドットコム証券は働き方改革で社内通貨を導入


MUFGグループのカブドットコム証券では、働き方改革を促進する目的で社内通貨「OOIRI(オオイリ)」を導入しています。スマホに専用アプリで勤怠の管理や歩いた歩数などを管理を行い、定時退社した場合や歩数が一定以上達成した場合などに社内通貨を付与します。

近年では「働き方改革」で、日中は効率的に仕事を行うことで無駄な残業を減らすことで、より生産性を高めることに加え、ワークライフバランスを確保することの重要性が再認識されています。

この働き方改革を推進するために、社内通貨を導入することで社員が意識を高めることにつなげる考えです。付与された社内通貨は、外部ポイントと交換できるなど社内の利用にとどまらず、外部との提携で使い勝手を高めています。

社員食堂や購買など社内施設での参入余地高い

ITと金融が融合したフィンテックが台頭するなか、上記事例で紹介した奨励制度や働き方改革など社員の意識を高める目的に加え、社員食堂や購買など社内施設での利用余地は高く、金融ビジネスの裾野は広いと考えられます。

筆者は電機関連や自動車関連メーカーでの勤務経験がありますが、利用者が多い社員食堂では回転率を高めるため、従来の食券の購入から独自の電子マネーでの支払いに変わった経験があります。ただし、毎回現金でチャージをする必要があるなど課題も多いのも事実でした。

社内通貨では、給与からの自動的にチャージできる仕組みを構築したり、フィンテックと組み合わせて、スマホで簡単に決済したり、手持ちのクレジットカードからチャージできる仕組みを開発するなどビジネスチャンスも大きいと言えそうです。

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